BLOG防火設備(防火・防煙シャッター、防火扉)の定期検査ってなぜ必要?
2022.10.24
防火設備(防火・防煙シャッター、防火扉)の定期検査ってなぜ必要?
沖縄のシャッター修理・点検「誠シャッター沖縄」です。
今回は防火・防煙シャッターや防火扉などの防火設備の定期検査がなぜ必要なのか、という少し真面目なお話をしたいと思います。
ぜひ最後までお読みください。
皆さんは、2016年6月1日より防火設備の定期検査報告が制度化されたことをご存知でしょうか。
「防火設備定期検査」とは、防火シャッターや防火扉などの「防火設備」の検査で、火災事故の際、被害を最小限に抑えるための検査です。
従来の消防設備点検では、防火設備そのものの点検は行われていませんでした。
ではなぜ、制度化されたのか?
今日はそんなお話をしようと思います。
2013年大規模火災が発生し多くの命が失われました
2013年、福岡市の診療所で電源プラグのショートが原因とみられる大規模火災が発生し、死者10名もの尊い命が失われました。
このとき多くの命が失われる結果になったのは、複数の要素が重なっていたからです。
●「煙感知式」にすべき防火扉の感知装置が旧式のままだったこと
●7箇所設置されていた防火扉がすべて作動しなかったこと
●設置すべき場所に防火扉が設置されていなかったこと
そして、最大の要因は「防火扉が30年間一度も点検されていなかったこと」です。
この痛ましい火災事故の再発防止を目的として、2016年6月より防火設備の定期検査報告が制度化されました。
正しい基準で必要な防火設備を設置していたとしても、故障していたり 障害物のせいで作動できないと、被害が拡大してしまいます。
必要な時に最大限の性能を発揮できるように、私達はしっかりと点検・報告をさせていただきます。
火災が発生してしまっても、より多くの命が守られるように。
今年も火災事故の発生した10月になりました。
この記事を読んでくださったみなさまと一緒に、亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに、防火設備点検の大切さを広めていけたらと思います。